糖質制限ダイエットで最初に体重が落ちるのは、ほとんどが水なんです

糖質制限ダイエットをすると、すぐに体重が減ります。しかし、その大半は水分です。脂肪ではありません。

私の経験をお話しします。以前、職場の定期検診がありました。翌週の月曜日に検診を控えた金曜日、同僚と一緒に大酒を飲んでしまいました。酒だけならまだしも、最後にシメのラーメンまで。それも二郎系のガッツリしたラーメンです。

翌朝、体重を量ったら67kgを超えていました。構わないと言えば構わないのですが、昨年より体重が増えると、検診で余計なことを言われるのも面倒です。そこで、ガツンと体重を落としてみることにしました。

体重が増えた原因はわかっています。ラーメンです。ラーメンを食べると、なぜ一時的に体重が増えるのか。

こんな理由です。

糖は3個の水の分子と結合してグリコーゲンという物質になり、肝臓や筋肉に「大脳の非常食」として蓄えられます。ですから、たしかに炭水化物を多く食べ過ぎると「体重」は増えやすいのです。

だからこそ、逆に炭水化物を減らすと、体重が減りやすい。食事で糖質が入ってこないと、体は非常食のグリコーゲンを使いますが、そのときグリコーゲン1個につき、3個の水は不要になって体外にでていってしまうからです。

それが体重の減少につながります。脂肪もわずかには減っているのですが、ほとんどが「水」です。

森谷敏夫著『結局、炭水化物を食べればやせる!』p41〜P42

炭水化物は、体内で糖と繊維質に分かれます。ラーメンの麺は思いっきり炭水化物ですから、その中に含まれる糖が水と結合して、グリコーゲンとして体内に蓄えられるのです。水と結合するので、その分体重が重くなります。

ならば、短期間の間に、グリコーゲンを消費してやればいい。自然と水が排出されて、体重が減るはずだ。

そうして、私は土日に、せっせと筋トレ、糖質完全オフの食事制限に励みました。それに加えてトマトジュースがぶ飲みです。トマトジュースに含まれるカリウムがナトリウム(塩分)の排出を促し、塩分が減ることで水分も排出されるという理屈です。

そんなことで、やれることは全部やってみました。結果、月曜日までに2kg減。65kgを少し切るぐらいでした。

糖質制限ダイエットを始めた当初、2kgぐらいガツんと体重が減るのも同じ理由です。減った体重のほとんどは、水分です。脂肪ではない。ですので、炭水化物を食べるのを復活させたら、すぐにその分の体重は戻ります。

カロリー制限vs糖質制限などという比較もよくされるのですが、この最初に水分が減る分を除去して考えないとアンフェアです。ダイエットで減らすべきは脂肪ですから。糖質制限で本当に痩せるかどうかは、一度ガツんと体重が減ってからが勝負です。