酒飲みは糖質制限が危険かもしれない件について書きます

自分の体を実験台にして、糖質制限をやっていたときのことです。私、カズは大の酒好きであるため、糖質制限中も構わず酒を飲んでました。もちろん、焼酎などの蒸留酒中心です。

何度か大酒が続いたころ、どうも翌日の体調が異様に悪いことに気づきました。もともと二日酔いなので、体調は悪いのですが、それにしても何かが違う気がする。そこで、いろいろとネット情報を調べました。

そして、盛岡減量研究所という素晴らしいブログに出会いました。ここのブログ主の鎌田さんという方は減量指導を糖質制限で行っていらっしゃるようなのですが、糖質制限の弊害についても、しっかりと考察されています。

所長挨拶文を読んでびっくりしました。引用させていただきます。

糖質制限食は減量に極めて有用ですが、容易に減量耐性が形成されます。また飲酒者や一部の糖尿病患者にはリンパ球減少などの異常が出現する場合があります。

引用 盛岡減量研究所 所長挨拶紹介より

おおっと思いました。

飲酒者には糖質制限が悪影響を及ぼすことがあるとの見解です。糖質制限を主導されていらっしゃる江部康二先生の著書には『酒飲みダイエット ― 「酒とつまみ」でおいしく痩せる! 』という本があるぐらいで、私はまったく気にせず糖質をとらずに酒を飲んでいました。

続けて、引用です。

アルコールは摂取量や摂取時間の長さによっては長時間にわたり糖新生を抑制する可能性があるので、飲酒の際には炭水化物を必ず摂取すべきと考える。ただ朝食、昼食に普通に炭水化物を摂取していたならグリコーゲンは蓄積され夜間低血糖は回避できる可能性がある。

引用 盛岡減量研究所 閑話休題(話の前段として)③より

目を開かれました。

糖新生というのは、体から糖分が不足した場合に、肝臓でアミノ酸などから糖を作り出す作用のことですね。糖質制限をしていると、糖質が不足するので、糖を必要とする臓器が困ってしまいます。そこで、肝臓はアミノ酸(肉と考えてください)などから、糖を体内で作り出すという機能を持っています。

通常はこれで大丈夫となるはずなのです。しかし、お酒を飲むと、肝臓がアルコールを分解するのに忙しくなってしまって、糖新生にまで手が回らなくなってしまう。

そのせいで、寝ている間長らく低血糖状態が続いてしまう。翌日も糖質制限をすると、朝に糖分が入ってこないので、肝臓が完全に復活するまでは糖新生が起こらない。だから低血糖状態がずっと続いて、調子が悪くなる。

こんな理屈ですね。

本当に、インターネットというのはありがたいです。盛岡減量研究所さんの見解などは、書籍で見つけようとしても、なかなか得られないですよ。感謝です。私のブログに何かの縁で行き着いていただいた方には、ぜひ知っておいていただきたいと思い、紹介させていただきました。